しぶとめ

こりない

多様な人がいるから世の中は面白い。読書記録「持たない幸福論」

私、はてなブックマーク人気エントリーを見るのが好きで。

たまにランキングだとかはてな内検索で、ニートかつ本書の著者であるphaさんのブログを見かけるんですよ。

そうやってネットの海をフラフラして出会う度に、心をくすぐるような内容や言葉を書かれるphaさんの考えに興味が湧いて読むに至りました。

 

 

この本はきっと、好き嫌いが別れる本だと思います。

なぜかというと、「どうせ死ぬ」「諸行無常」といった考えを根底に持つ個人の、幸せな生の過ごし方を、世の中の事も織り交ぜながら書かれた内容だからです。

 

理想に向かって頑張っている人にとっては、今してることが無意味と言われているように感じるかもしれません。

自分や家族、世の中のために働いて、誇りややり甲斐を感じながら生活している人によっては、正直むかつくかもしれません。

 

 

しかし、資本主義の合理的な世の中に上手く馴染む事ができず、あぶれてしまう人もいます。

引きこもりや自殺などの社会問題は、よくニュースで取り上げられるテーマです。

 

 

本書はそういった、苦しみを感じて生きている人への、考え方のヒントや救いになると感じました。

人間が生きていく上での幸せについて、曖昧だったことを確かな言葉にして教えてくれた一冊でした。

 

 

もし事故や病気などで、脳や身体に大きな障害を負ってしまった時の事は考えているの?などといった疑問はありますが…

「会社に属したり、積極的には働かない」という現代では少数派であるphaさんの幸せな生き方は、当たり前を見直すきっかけになる、心の根元で支えてくれる内容でした。

以上です。